当社は、IOTに基づいた防災通信製品、都市ファニチャーの他、環境に対するまちづくりや、農業や食に関する提案、コンサルティング、普及啓発などを数多く行っています。それらの内容についてご紹介します。
- 茨城県河内町における米ゲル支援事業
- 米ゲルを使用した介護食のレシピ開発及びマーケティング調査
- 「廃校及び廃止施設の利活用のための調査並びにフィージビリティスタディ」及びそれに伴うドローン関連施設誘致支援
- 茨城県利根町-都市計画審議委員
- 宮崎エコまつり
- IOTを生かした兼業農家育成プログラム
茨城県河内町における米ゲル事業支援
当社は2017年度から茨城県河内町に対して米ゲル事業等地方活性化に向けた支援事業、コンサルティング等を行っています。
茨城県河内町は茨城県でも有数の米の産地で、町内の土地の大部分が水田です。この町の活性化を考えるにあたって、コメを何か別の用途に利用するなど、コメを生かしたまちづくりが模索されました。その中で農業の専門家であるアグリクリエイトの斎藤会長から、当時農研機構に在籍されていた杉山純一先生が研究されていたライスジュレ(米ゲル)の紹介を受けました。
ライスジュレ(米ゲル)は米粉の次世代の食材で、特殊なやり方でお米をゲル化することにより、パンやお菓子などさまざまな商品開発を可能とし、とくに今世界的な課題となっているグルテンフリーの可能性を持つ食材です。
この食材の大量生産実験プラントを導入することから、河内町の「米ゲルプロジェクト」は始まりました。雑賀町長をはじめとする河内町の全面支援、内閣府の交付金支援により、ヤンマー株式会社、アグリクリエイト、地元の長竿農産が共同して、ライステクノロジーかわち株式会社を設立、2017年年始より世界初のライスジュレ(米ゲル)の大量生産をスタートさせ、いま様々な形での開発、商品化が進んでいます。株式会社ソーラーポート代表の古宇田は、企画、計画だけでなく、商品開発支援など、様々な形でかかわっています。
米ゲルを使用した介護食のレシピ開発及びマーケティング調査
2017年度には、農水省の支援を受けて、前述した米ゲルを生かし、「米ゲルを使用した介護食のレシピ開発及びマーケティング調査」を行いました。
現在、日本は高齢化が進み、世界的にも類を見ない超高齢化社会が進行しています。そのような問題に対し、これから予防医療、また、介護食としての大きな可能性をもつ、米をベースにした画期的な食材、「米ゲル」のもつ流動性の高さ、物性制御のしやすさを生かし、介護食に向いた食品のレシピ開発を行い、それを要介護者に試食して頂き、マーケティング調査を行いました。
その結果の概要は、下記農水省のHPよりPDFがダウンロードできます。
「米ゲルを使用した介護食のレシピ開発及びマーケティング調査」
「廃校及び廃止施設の利活用のための調査並びにフィージビリティスタディ」及びそれに伴うドローン関連施設誘致支援
茨城県河内町は2018年に小中学校を統合し小中一貫校を設立しました。それに伴い廃校になる学校の利活用について、河内町小中学校再利活用審議委員会を設立し検討することとしました。当社は「廃校及び廃止施設の利活用のための調査並びにフィージビリティスタディ」についての調査を行い、廃校の利活用についての基礎資料の作成、及び利用の可能性のある団体、企業などの誘致支援を行いました。
その結果、茨城県河内町、利根川のほとりにある旧金江津中学校(2017年3月閉校)を改修し、ドローンのためのフィールドとして再生することになりました。事業主体は株式会社i-roboticsです。ドローンのための研究拠点の他、ドローンスクール、利根川上空のテストコースなどの運営を行います。特に、東京近郊において、利根川上空片道5kmを飛ばせるテストコースは他にはなく、校庭や近くにあるグラウンドと併せ、さまざまな運用が考えられる魅力的なコースになりました。
廃校になった金江津中学校、利根川沿いに位置し、川を背負っていることからドローンのための魅力的なフィールドに生まれ変わりました。
茨城県利根町-都市計画審議委員
茨城県利根町の「第五次総合振興計画」について、2018年度一年間、当社の古宇田がまちづくりの専門家として審議会に参加しました。その1年間の審議の成果が「とね魅力アップビジョン」として完成しました。結構審議会ではいろいろ言いたいことも言わせて頂き、多少なりとも審議の活性化に関与できたかと自負しています。また、環境政策や農業再生など、当社の得意な視点からの提言もさせて頂きました。今後とも利根町をはじめ、地方創生には関わっていきたいと考えています
宮崎エコまつり
今から15年前になる2004年、Solarport設立のはるか前、代表取締役の古宇田が竹中工務店退社後何か社会貢献的事業を手掛けたくて、当時縁があった宮崎市への環境都市化による地方創生(当時はこの言葉はなかったが)への提案を、NEDO普及啓発助成金の支援を受けながら行いました。
街の中心を流れる大淀川を軸に、環境都市として、再生可能エネルギーだけでなく、新たな交通ネットワーク、食や観光も含めた環境都市化を行い、地域の活性化を図る計画です。
市のイベントスペースの一角借りきってパネル、ビデオ、模型などを用い、環境都市づくりなど様々な展示を行いました。
この内容が当社での環境都市づくりへの思考の出発点になっています。循環型都市計画の提案など、いま各地に提案、進行しているプロジェクトの萌芽がすべてここにあります。
大淀川の河の水を熱源として利用した温泉の提案例,地中熱交換など、この後の当社のエコシステムの萌芽。
宮崎市内に数多くあるため池を利用した発電システムの提案。当時は先進的でしたが、今は各地で実現しています。
数々のメディアに先進的かつ可能性のある取り組みとして紹介されました。
IOTを生かした兼業農家育成プログラム
最近、地方再生事業の他、農業系のコンサルティングの仕事を多く受注していますが、その中でつねに相談されているのが後継者不足の課題です、一方で話をよく聞くのが、若者で農業に興味があっても、どうやって学んだらよいか、どこに飛び込んだらいいかわからない、という疑問です。それらを解決するプラットフォームとして「IOTを生かした兼業農家育成プログラム」を企画しています。
IOTをベースとした兼業農家プラットフォームの考え方
上記のようなエコシステムを農業関係者、関連機関と協議中です。この中では農業についての知識の他、農業に関するお金の流れ、収支計算プログラムなども普及支援する予定です。
blogに農業についての所感を書いています。→